連休は練習!
5月の連休もとうとう今日で終わり、楽しい時はあっという間に終わってしまうものですね!皆さんはどう過ごされたのでしょうか?
私は この連休はどこへも行かず部屋の掃除をしたり、パンクで長期間乗れないまま放置されていた自転車の修理に挑戦したりとごく地味な日々を送りました。そして普段あまりまとまって時間が取れないこともあり、長年なんとか仕上げたいと思っていたバッハのリュート組曲第1番のアレンジというか運指や装飾音を思い切って決める作業に取りかかってみました。
この曲はその昔20代のはじめにコンクールで弾いたこともあり、かなりの練習を重ねぜったいに忘れないほど身体に覚えこませたのですが、その後いろいろバッハの知識が蓄積するに従いそれまでの演奏ではまったく使い物にならないということに気が付きました。同時にこの曲はバッハのリュートのための曲の中でも一番手間がかかる面倒な曲だということもわかりました。もちろん難易度では組曲の2番等の方が当然難しいのですが、これはちょっとギターでは表現しきれない規模の曲ということで1番の難しさとはちょっと違います。1番の面倒さはまず装飾音の処理です。装飾音は字のごとくそれを加えた結果がより美しくならなければならないのですが、この曲はギターで弾くと音を入れれば入れるほど汚くなります。つまり本来の音を弾くのに精一杯で装飾音にまで手が回らないのです。かといってあまり少ない装飾音でもやはり物足りなくさみしさは否めません。この連休で何とかかたちにでき、あとは練習のみといった段階まで近づけたのは大きな収穫でした。
この曲はその重い雰囲気や演奏までの準備に手間がかかることもあって、最近ではあまり弾いているのを見かけませんがやはりいい曲です。今回運指などをあらためて考えてみるといろいろな発見がありました。新しい曲を覚えるときは最初に使う楽譜は重要でいい加減な楽譜でやると後々痛い目にあいます。私もある程度きちんとした楽譜を使ったのですが、一度曲になじんでしまった指を再び変えることは大変です。楽譜を練習するときはどうしても編曲者を信頼していますので何ヶ所は自分流に直しても大体は編曲どおり練習します。しかしどんな有名ギタリストがアレンジしても完璧はありえないのですからどこか不自然なところはあります。そしてそれに何年も気が付かないことさえ良くあることです
。例えば組曲1番の最後のジーグに出てくるフレーズ(譜例)ですが私は何十年も疑問を持つことなく楽譜どおり下の運指でやっていました。弾くたびにしっかり押さえきれずきちんと発音されないのが気にはなっていましたが、曲の速さの中で見逃していました。今回より正確に見直していく中でなんと上のごく普通の指使いの方がきちんと音が出るということがわかりました。シンプル イズ ベストではないですがなん十年もバカなことをしていたものです。
こういうことは例えばセゴビア編の「ソルの20の練習曲集」でも良く見られます。付けられている運指がちょっと変だなと思ってもあのセゴビアが付けたのだからと無理を承知で長い時間をかけ練習してしまったりします。12番の指などまさに先ほどの話と同じで、実践でこの曲のようなパターンをセゴビアの指のように弾く人は100人中たぶん一人もいません。でも指のトレーニングとしてみた場合確かにいい練習で価値は大いにあるのも確かです。でも通常使わない指使いを練習することがはたして有意義なのか、それに費やす時間をもっといろいろなことに使った方がという考え方もできます。私はだんだん練習時間が取れなくなるに従って、一曲でも多く好きな曲を練習する方向に最近は傾いてきました。この辺はギタリストでもいろいろポリシーがあるでしょうから考え方はまとまらないでしょうね。やはり練習はいつでも発見があり大きな成果を見い出してくれます!皆さん練習しましょう!
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